任意整理をした場合の賃貸の審査への影響
1 任意整理をした場合の賃貸の審査への影響
任意整理をした場合、賃貸の審査に影響が出る場合があります。
なぜそのような影響が出るのか、どのくらいの期間影響が出るのか、などについて解説していきます。
2 賃貸の審査に影響が出る理由
⑴ 任意整理をすると、信用情報に傷がつく
任意整理をした場合、信用情報センターと呼ばれる情報機関に任意整理をした旨の情報が載ります。
⑵ 賃貸契約の条件として保証会社の審査が必要な場合がある
賃貸契約を結ぶ際、万が一の家賃の未払いがの発生に備え、家賃の保証会社を入れることを条件とする物件があります。
そのような物件の賃貸契約を結ぶ場合、家賃の保証会社が、借主の信用性を審査しますが、その際、信用情報センターの情報を参照する場合があります。
そのときに、任意整理をしているという情報が載っていると、経済状態が良好ではなく、信用性が低いと判断され、保証会社の審査が通らず、賃貸契約ができない、という事態が発生する可能性があるのです。
3 賃貸に影響が出る期間
信用情報センターは、CIC、JICC,全国銀行協会の3つあり、それぞれ掲載期間は異なりますが、短くても弁護士に任意整理を依頼してから5年間、長いと完済してから5年間、情報が掲載され続けるといわれています。
したがって、賃貸に影響が出る期間も、信用情報センターに情報掛け掲載されている上記期間に限られます。
4 すべての物件で賃貸契約ができないというわけではない
賃貸物件の中には、保証会社を入れることを条件としない物件もあり、そのような物件であれば、任意整理をした後であっても賃貸契約を結ぶことは可能です。
また、上述のように、信用情報に任意整理をした旨の情報が載る期間も限定的です。
したがって、任意整理をすると、賃貸契約を結ぶことができる物件の数が一時的に減る可能性はありますが、賃貸契約が全くできなくなるというわけではありませんので、ご安心ください。